【対談】「お客さまが困っていることを解決できる力を100%に近づけたい」 その想いを実現するため、資格取得はプロフェッショナルへの大きなきっかけ
「眼鏡(がんきょう)作製技能⼠」とは、メガネを仕⽴てるプロフェッショナルであることを証明する資格。2022年に国家検定資格として認定されたばかりということもあり、まだ保有者は決して多くないが、ビジョナリーホールディングスでは多くの社員が資格取得をしている。今回は2級を取得した近藤玲奈さんと1級を取得した森利匡さんに対談頂き、「眼鏡作製技能⼠」の資格を取得するまでの勉強法や、どのように業務で活かしているのかを聞いた。
資格取得のための勉強で、接客にも手ごたえが感じられるように
近藤:私は新卒で⼊社後、最初に配属になった店舗が3〜4⼈在籍の⽐較的⼩規模な店舗だったこともあり、⼊社当初から多くのお客様の対応を任せていただきました。7年目の終わりぐらいに新⼊社員研修のアシスタントを担当し、研修のために改めて学びなおしたことで、さらに1段アウトプットする⼒が⾼まったのを実感しました。
その後3店舗目になるお店で森さんと初めて一緒に働かせていただきましたね。他の店舗にいた時から森さんは「メガネのことだったら、なんでも知っている⼈」と社内でもとても有名な方で、一緒に働かせていただいた期間は短かったですが、接客・測定・加工など、働き方についてたくさん影響を受けました。
森:恐れ⼊ります。私は1999年に中途⼊社をしたのですが、前職はメガネとは全く関係のない業界でした。⼊社後研修を受けてから初めてお客様対応をした時はとても緊張したのを覚えています。
近藤:在籍期間が⻑いだけでなく、森さんは「眼鏡作成技能⼠」が新設されてすぐに2級・1級とそれぞれ1発合格をされていて、「さすが森さん!」と社内でも改めて尊敬している⼈が多いですよ。
私も2022年に2級を取って、昨年はお休みしちゃったんですが現在は1級を⽬指して勉強しています。森さんは資格取得のきっかけは何でしたか?
森:それまでも接客しているとお客様からは「資格持っていますか?」と聞かれることが多くて、資格があればお客様に安⼼感や信頼感を与えることができるのにとずっと思っていました。「眼鏡作成技能⼠」は国家検定資格ということもあり、会社でその情報を聞いた時は、ぜひ取得したいと思いましたね。
近藤:わかります。私も勉強し続けることで接客時にも⼿ごたえを感じることが増えてきていた時期で、さらに新⼊社員研修にも携わっていたことから、知識を資格という形にしたいなと思っていました。勉強はどのようにされていましたか?
森:私は仕事に出かける前の30分間を参考書を読む時間にあてていました。基本的には業務で携わってきた内容なので、今まで培ってきた知識を復習しているイメージでした。
近藤:そうですね。私は試験前の3か⽉間、研修グループが主催しているリモート勉強会に上長と相談をしながら時間をつくって積極的に参加しました。あとは休みの日にも参考書をじっくり読んで理解を深めていました。
森:勉強会は私も参加していました。毎回練習問題を出してくれるので、それがすごく役に⽴ちましたね。
さらに学科試験に合格後に実施される実技試験では測定と加⼯とフィッティングがあるのですが、その練習も本社で出来たのはよかったです。実技試験⽤の勉強会はリモートではなく対⾯形式での開催だったので、何が苦⼿なのか、ちゃんと対策を⽴てられました。去年からは試験で使われるフィッティング専⽤のマネキンで練習できましたが、微妙に左右対象ではない形のマネキンなので、実際の試験を想定して試せるのは安⼼感にも繋がりました。
資格取得後、お客様からの安心感と信頼感を強く実感
森:近藤さんは2級を取得後、業務で変わったことはありますか?
近藤:あります!測定の前に名刺を出して⾃⼰紹介をする際、その名刺に眼鏡作成技能⼠2級と記載できるのでお客様からも「すごいですね」「安⼼です」といったお声を頂けるようになりました。店⻑もお客様に対して「近藤は資格を持ってるから、安⼼して任せられるんですよ」と引き継ぎをしてくれることがあります。資格を取得する前も⾃信がなかったわけではないですが、⾃分はちゃんと勉強して資格を取ったんだ、と堂々とした気持ちで接客できるようになりました。
森:なるほどね。私の場合は資格を取得してからは、より⼀層緊張感を持って接客するようになりました。胸にバッジをつけているので資格取得者はお客様からもわかる。ちゃんとやらなきゃなというプレッシャーはあるかもしれません。
近藤:森さんは2級取得後と⽐べ、1級を取得されてから変わったことはありますか?
森:2級よりは、1級の⽅が気持ちの部分で重みがある気がしています。ホームページにも1級は「他の眼鏡作製従事者の指導や育成も可能な、後進の⽬標となる眼鏡作製技能⼠」と書かれていますし。
近藤:試験の難易度は2級と⽐べてどうでしたか?
森:筆記試験はそこまででもないけれど、実技の「調整」の難易度が上がりますよ。1級は端が薄いプラスレンズを扱いますが、加減を注意しないとすぐ削れちゃうんです。だから試験前には店が終わった後に不要なレンズを使って⾃主練を繰り返し⾏いましたね。
近藤:それはかなりの難易度ですね。事前の準備からかなり⼤変そうです。
森:⼤変ではありますが、資格を取るために勉強したことは全てお客様に反映されると思います。⾃分の知らなかった知識があるとすればそれはお客様にとってデメリットな部分。でも知っていることやできることを増やせばその分、お客様にメリットが⽣まれますよね。そのためにも資格を取ることは⼤事なことだと思います。1級の上はないけれど、私はこれからも勉強を続けていくつもりです。
近藤:森さんとお話しして、資格取得のために知識を深めることでさらに興味が深まったり、仕事が楽しくなることを実感しました。私もお客さまが困っていることを解決できる⼒を100%に近付けるためにも、1級取得に向け取り組んでいきます!